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子供は心の居場所を見つけるのがまだ上手くない
人間は成長するにつれて、生まれ育った家庭だけでなく地域や学校、あるいは職場など、さまざまな居場所を手に入れていくものです。
でもそれぞれの場所でストレスは生まれるものです。職場でのストレスを家庭で癒す人もいれば、遂に家庭での葛藤を仕事への没頭で忘れようとする人もいます。あるいは行きつけの飲み屋だけが心の居場所になっている人もいるかもしれませんね・・
でも、いずれの場合であっても人はそれらの居場所を、その時その時の自らの事情や都合に沿って利用しながら生きているものです。
もしそれらの居場所が全部無くなってしまっとしたら、物理的に生きていくことはできても、居心地の良さとか生き甲斐のような心理的な生を実感できなくなってしまい、どんどん苦しくなっていきます。
社会で活動している大人でしたら、家庭や職場などの定型的な居場所を失ったとしても、自らの力で隠れ家としての場を見つけることはそれほど難しくないですよね。
でも、社会経験の乏しい子供や青年の場合は、新たな居場所を見つけることは難しいのです。もしも、主要な居場所が失われたときに、子供たちや青年たちに残された最後の場所は、やっぱり家庭なんです。
実際に不登校の多くの子供たちの場合、学校を失うことで家庭を中心に日々を過ごさざるをえなくなります。
ひきこもり・ニートの場合も、まさに「ひきこもり」という言葉が示す通り家の中や自分の部屋に閉じこもり、そこにしか居場所の可能性を見いだせない状況に長く置かれることになるのです。
もし仮に、物理的にも家庭にすらいられなくなれば、ひきこもり者の多くはホームレスになってしまうかもしれません。そして、食べ物に困れば必然的に犯罪に走ってしまうものです。
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