• 小学校低学年における不登校

    小学校低学年における不登校については、まず大きな問題になるのは、幼稚園・保育園から小学校へ上がった時点での問題になります。

    これは、「小1プロブレム」と言われるような小学校1年の最初の段階における学級の落ち着きのなさが不登校の問題とも関係してくると考えられています。

    もともとは、幼稚園・保育園において自由保育ということでしたので、それはどの枠を感じることなく生活していた子供たちが、小学校という時間枠に対して適応していくにはかなりの困難があるのでは・・と考えられるからです。

    新しい環境に適応していくのは誰しも不安になるものですが、特に対人関係の苦手な子供や自己表現の弱い子供は、幼稚園・保育園から小学校という劇的な環境の変化に適応することが難しくて、登校そのものが難しくなるからです。

    そして、それと関連して初めて母親の送り迎えなしで1人で学校に行くという体験も生じるからです。これは母子分離の問題でもあり、子供が成長していく上では大きなポイントになるのですが、この時期にうまく適応できないと不登校という状態に陥る可能性があるのです。

    母子分離の問題は、それまでの母子関係や分離不安への対応などが関係してくる問題ですので、子供だけの問題ではなく母親自身の分離不安への対処ということも問題になります。

    小学校低学年の子供には、母親さらには家族の影響が強く、不登校の問題への対応は母子並行面接あるいは合同面接、さらには家族面接等も考慮していく必要があるかもしれませんね。

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